先日次期中国の国家主席の座に座るであろう習近平氏とアメリカのオバマ大統領との米中会談が話題にあがった。
今年11月には米大統領選を控えているアメリカ。思えば空前のオバマフィーバーにわいたあれから3年が経つ。自分もこのブログで何度かオバマ大統領のことに関して機会あるごとに取り上げさせていただいた。異国の地日本での異常なオバマブームを批判させていただいたし、特にノーベル賞受賞が決定したときは「きれいごとばかり並べてご機嫌取りもいいが、“有言不実行”にならないよう気をつけてほしい。」と生意気なコメントを書かせていただいた。実際にそうならないことを信じて.....
だがあれから3年余を経て、まさに危惧していたことが現実のものとなったと言わざるを得ない。一体アメリカはどう変わったのか、オバマは何をしたのか。残念ながら具体的な成果や変化は起こらなかったというのが本当のところだろう。むしろ世界におけるアメリカの国際的な地位は経済、軍事、政治のあらゆる分野において低下を続けている。急成長を続ける中国との米中会談ではそれが明白なものとなった。
外交では就任当初は中国と協力関係を築いていくことを重視していたアメリカだが東シナ海及び南シナ海での中国の活発な軍事活動を許しているし、いわゆるプラハ演説で世界に核廃絶を高らかに宣言したまではよかったが実際核軍縮どころかイランの核開発問題で手を焼いている状態。
経済面でもますますアメリカの景気は悪化の一途をたどるのみで打開策が見当たらない。オバマ政権の目玉公約であったアメリカでの国民皆保険の導入も法案は成立したが国民の反発はそうとう根強い。
なぜオバマ政権は期待はずれの結果に終わってしまった(或いは終わるかもしれない)のだろうか。
ひとつには結果論だけで言ってしまえばやはりオバマ大統領という人物はリーダーとしての素質は高いが政治家としての能力はあまりないのかもしれないということだ。歴代のアメリカ大統領のほとんどは州知事などで一定の成果を挙げてからプレジデントの地位についた者が多いが、オバマの場合は異なる。ポピュリズムに大きく影響される米大統領選挙でオバマ支持者は「黒人初の大統領」という肩書きや「YES WE CAN」のスローガンを重要視したがオバマの政治家としての手腕は詳しく分析していなかったのかもしれない。
そしてもうひとつはこれはオバマ自身の問題だけではなく、アメリカ国民の意識の問題ではないかということだ。前ブッシュ政権に世界中の人が失望していた理由のひとつにアフガニスタンやイラク侵攻などアメリカの身勝手な利己主義的行為に辟易していたということがあった。しかし、オバマ政権に変わってからもその姿勢はあまり変わっていない。最近の例ではイランへの制裁を加えると示唆し、ホルムズ海峡封鎖によって原油調達の影響を受ける国への配慮のなさだ。結局これは首長が誰になろうが国民の意識の問題だからどうしようもないことなのだろう。マケインやクリントンであったならなおさら酷くなっていたかもしれない。
いずれにせよ次の大統領選挙では劣勢が報道されるオバマ大統領、11月の選挙でどういった評価がくだされるのか正念場は続きそうだ。
(了)


by タカヒロ。
今年もよろしくお願いいたしま…